はじめてのことばかり。

一昨日、
テニスからの帰るはずのそらが帰ってこないので
迎えに行くと。

道路の片隅で、どこかのお兄さんとそらが座り込んでいる・・・
お兄さんはそらの指をペットボトルで冷やしている。
そらの指はあらぬ方向に曲がっていて
唇も切れてて。
びっくりして気が動転して

自転車同しの接触事故。
私がその場に立ちつくしていると
おまわりさんがやってきた。

おまわりさんに
１１９番するように言われて
電話する。
また、おまわりさんがきて
そして、事故の時よくみかけるかっこの警察の人もきて。

そらも私も始めて救急車に乗った。
救急車は消毒の匂いと
特殊なクッション性で気分が悪くなりそう。
そらが、何度もあくびをして
眠りそうになっている。
時間的にも、状況的にも
こんなところで眠るなんて
なんかおかしい・・・
救命救急士の方に
瞳孔をチェックしてもらう。
大丈夫らしい。

救急病院で処置してもらう。
そのころにもだんだん落ち着いてきた。

病院は、事故なので自費で払ってください。と、言われる。
お金持ってない人どうするんだろう？？
とりあえず、タクシーを呼んでもらって帰宅。

警察から電話が入る。

もう２２時くらいだったけど
そらと接触したお兄さんはまだ、警察署で
取り調べ（？）を受けているという。
なんだか、お気のどくだと思った。

４年生の子供と自転車で接触した青年。
「急いでいるから」とかなんとか言って
逃げ帰ってしまうこともできたと思う。
救急車呼んだりはしてくれなかったものの
そらに付き添っていてくれたし。
お互いの前方不注意だろうし
こんな時間まで拘束されたり。
夫と私は、とりあえず、示談で話をすすめようということにした。

翌日、健康保険組合に電話したり
区役所に電話したり
任意で入っている保険屋さんに電話したり。

「示談で話を進めます」と、言ったとたんに
保険ですべておりるんだ～。
と、びっくりした。

なので、救急病院に手続きに行ったり
朝のうちに、そらを近所の整形外科に診せないといけなっかたり。
整形外科はすごく混んでいて
（なんとなく、お年寄りの社交場になっているような・・・）
朝８時２０分に行ったものの
終わったのは１３時。

そらは学校。

私は１４時半に銀座で打ち合わせがあったので
すぐに出かける。
銀座についたら
まだ、少し時間があったので
朝から何も食べていないし
近くのお店に入った。

そしたら。

いつもの日常が繰り広げられていた。
買い物帰りの主婦や
近くのOLさんたち。
みんな楽しそうだった。
なんとなくほっとした。

そんななか
２人連れのおばちゃんたちがいた。
１人はいっぱい話しをしていた。
もう１人はその話をなんとも楽しそうに
時にはお腹抱えて笑いながら耳を傾けていた。

私は、とっても幸せな気分になった。
この歳になって
友達も増えたけど
大人になって
友達にしてあげられることなんて
なんにもない。
この間も、
体調の悪い独り暮らしの子を
この家で一緒に暮らせないか
真剣に悩んだんだけど
今、我が家は余っている部屋がなくて
どう考えても無理だな。と、
結論に至り、
若いころは、それでもなんとかしちゃって
（何ヶ月か友達が居候していたことがあった、笑）
今の私にはそのバイタリティがなかったりで
ちょっと落ち込んだりしたけど

でも、友達同士
こうして、少しの時間会えるだけでも
幸せなんだ。と、思った。
声を聞いて、笑って。
それだけでいいんだな。
って、思うと
落ち込んでいた気持ちも
凪のように静かな気持ちになれた。

日々、色々なことがあるけど
がんばろう。と、思った。

そら君、当分、テニスはおやすみだね～。
（可愛そう、笑）